このページではインドカレー店やパキスタンカレー店で良くメニューに使われる単語や、料理名の解説をしています。
パキスタン系の料理店に行くと、店内のホワイトボードに上記のような感じでメニューが記載されている事が良くあります。
初めて行く方だとこれを見ても
どれが何の料理だか全く判らない
なんて事になるかと思います
私も実際そうでした。
今回こちらの記事ではそんなカレー店のホワイトボードメニューに良く登場する単語や料理名を解説&私が食べた事がある物については感想を交えて紹介させて頂きたいと思います。
八潮や春日部辺りのカレー店に行かれる際には是非参考にして頂ければと思います。
こちらのページは時間がある時に随時更新していく予定なのでたまに覗いてみて下さい。
メニューの基本法則について
まず最初に抑えておきたいのはメニュー名の基本法則。
実は大半が
使われている食材の名称を組み合わせたもの
なので、食材の単語さえ覚えておけば何が使われている物かはある程度判ります。
例えば上記のホワイトボードにDAL GHOST(ダル・ゴーシュト)と言うメニューが記載されていますが、
こちらの場合
DAL = 豆
GHOST = 肉(主にマトン)
つまりはマトンと豆のカレーなのです。
とりあえずGHOSTが入ってたら大体マトンが入ったカレーだと思っておけば良いかと。
他のメニューも大体はこんな感じで記載されていますが、
そこから先の「どんな調理法でどんな味なのか」は千差万別。
同じダルゴーシュトと言う名称が記載された料理でも店によって味はかなり異なる事を念頭において頂ければと思います。
判りやすい例で言えば同じ醤油ラーメンでもお店によって全然味が違うのと似ています。
メニューの単語&料理名早見表
野菜&穀物系の単語
DAL(ダール・ダル) | 豆 |
ALOO(アル) | じゃがいも |
ARBI(アルビー) | 里芋 |
SALGAM(シャルガム・サルガム) | カブ |
PARAK(パラック) | ほうれん草 |
SAAG(サグ・サーグ) | 菜の花(からし菜) |
VAGAN(ベイガン) | ナス |
GOBI(ゴビ) | カリフラワー |
BHINDI(ビンディ) | オクラ |
MUTTER(マター) | エンドウ豆(グリーンピース) |
ACHARI(アチャーリ・アチャール) | お漬物やピクルス的な奴 |
肉や魚系の単語
GHOST(ゴーシュ・ゴーシュト) | 肉(大体マトン) |
KEEMA(キーマ) | ひき肉 |
CHICKEN(チキン) | 鶏肉 |
Kofta(コフタ) | 肉団子 |
MUTTON(マトン) | 羊肉 |
ANDA(アンダ) | 玉子 |
MAGAZ(マガズ) | 脳みそ ※料理や地域によっては英語でBrain表記される場合も有り |
良く登場する料理名
HALEEM(ハリーム) | 麦と肉と豆とスパイス等を長時間煮込んでペースト状にした料理 |
NIHARI(ニハリ) | 骨付きの羊や山羊、牛や鶏等いずれかの肉を骨髄液と共にスパイスで煮込んだ料理、シャープな感じの辛味がある味付けの物が多い。 |
PAYA(パヤ) | ウルドゥ語で「脚」を意味する言葉、その名前の通りに羊等の脚を煮込んだ料理。 ニハリとの違いは料理名の通り脚の肉(主にスネ肉)を使う点。 |
BIRIYANI(ビリヤニ) | グレービー(カレー)と炊いたお米をミルフィーユ状の層に重ねて鍋に入れて炊いたお米料理 |
PLAO(プラオ) | ビリヤニと違い生米をソースで炊いた料理、辛くない物が殆ど。 |
CHICKEN TIKKA(チキンティッカ) | 鶏肉の串焼き、簡単に説明すると一口サイズで骨が無いタンドリーチキン。 |
MALAY TIKKA(マライティッカ) ※MALAI表記のお店も有ります。 | 牛乳を温めたときに出来る膜に漬け込んだ鶏肉をタンドール窯で焼いた料理 |
TANDORI PLAWN(タンドリープラウン) | スパイスに漬け込んだエビをタンドリー窯で焼いた料理 |
ROTI(ロティ) CHAPATI(チャパティ) | 薄焼のパン、ナンと違って醗酵させずに作っています。ロティとチャパティは大体一緒。 |
細かい料理名についてはカレーの調理法等含めて全て解説しようとすると膨大な数になってしまうので、別記事にてそのうち詳しく記載しようと思います。
また、パンの種類については下記の記事でも解説しているので合わせて御覧下さい。
単語の一部については下記にて補足事項を解説しています、お時間のある方は是非合わせて御覧下さい。
メニューに良く登場する単語について補足&解説
野菜編
DAL(ダル・ダール)について
ダールは豆の種類によって
マスール・ダール(Masoor Dal)(レンズ豆)
チャナ・ダール(Chana Dal) (ヒヨコ豆)
ムング・ダール(Moong Dal)(緑豆)
トゥール・ダール(Toor Dal) (キマメ)
マタール・ダール(Matar Dal) (エンドウマメ)
と、ダールの前に豆の種類がつきます。
チャナダールとマタールダールの場合はチャナやマタールの方を料理名に用いる場合も良くあり
例えば
キーマ・マタール(ひき肉とグリーンピースのカレー)
辺りは良くメニューに登場します。
チャナの場合はチャナ・アンダ(豆と玉子のカレー)辺りが一番メジャーでしょうか?
ちなみにグリーンピースはエンドウ豆のまだ未成熟な状態の物です。
SAAG(サグ・サーグ)について
サーグは菜の花(からし菜)を指す単語なのですが、日本のカレー店によってはほうれん草のカレーをサグ表記で出しているお店もあります。
あくまで体感的な話ですが、インド&ネパール系のカレー店に多い印象。
肉&魚編
GHOST(ゴーシュ・ゴーシュト)について
本来は肉全体を指す言葉のようですが、カレー店では大体マトンが使われているカレーです。
KEEMA(キーマ)について
特に肉の種類が表記されておらず、キーマカレーとだけ記載されている場合は鶏ミンチが使われている事が多いです。
MUTTON(マトン)について
RAM(ラム)との違いは、ラムは子羊でマトンは成熟した羊です。
マトンはラムに比べて臭みがありますが旨味はラムよりも強いのでスパイスで煮込む料理にはマトンの方が適しています。
KOFTA(コフタ)について
スパイスを効かせた肉団子。
肉はマトンやラムが使われている場合が多く、卵と合わせたカレーのアンダコフタ(ANDA KOFTA)や、コフタを使ったビリヤニのコフタビリヤニ(KOFTA BIRIYANI)辺りをメニューで見かける事が多いです。
ちなみにインド在住の人気Youtuber「今日ヤバい奴に会った」の坪和さんはインド現地でコフタを食べた所、中が生だったようで盛大に食当たりしていたので現地で食べる際にはご注意を。(と、言うか避けた方が無難かもしれません。)
あとがき
ホワイトボードが設置されているタイプのお店の多くは、現地の方向けにホワイトボードでスペシャルメニューを告知し、日本人向けにはわかり易いメニューを用意しています。
しかし折角この手のお店に行かれるのでしたら、是非ともたまにはスペシャルメニューに挑戦されてみるのをお薦めします。
きっと新たな味の発見があるかと思います。
ちなみにハラル食材店では、レトルトでハリームなんかの本格的なカレーも売っていますのでお店に行くのは敷居が少し高い・・・
なんて方はまずはレトルトで試されるのも良いかもしれません。
私もご飯作るのが面倒な時用に、家に何個か置いてあります。
こちらはチキンハリームとブレインマサラ(脳みそのカレー)、さすがにお店で食べるのには劣りますが、レトルトだと考えたら十分美味しいです。
こちらは南越谷駅前のスパイシーフードネットワークで購入しましたので、越谷界隈にお住まいで上記商品が気になった方は是非一度行かれてみて下さい。
ちなみにお店の様子は大体下記のような感じですが、現在は下記の記事の時よりも少しお店が改装されて狭くなっています。
それでは!